후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면
「どうしても、だれか一人こっちにいないことには、浜の事情もよくわかりませんし、人任せでは安心もなりませんし――やっぱり先生に残っていていただいてよかったと思いました。」
とも安兵衛は言い添えた。
やがて灯ともしごろであった。三人は久しぶりで一緒に食事を済ました。町をいましめに来る太鼓の音が聞こえる。閏三月の晦日まで隠されていた井伊大老の喪もすでに発表されたが、神奈川付近ではなかなか警戒の手をゆるめない。嘉吉は裏座敷から表側の廊下の方へ見に行った。陣笠をかぶって両刀を腰にした番兵の先には、弓張提灯を手にした二人の人足と、太鼓をたたいて回る一人の人足とが並んで通ったと言って、嘉吉は目を光らせながら寛斎のいるところへ戻って来た。
「そう言えば、先生はすこし横浜の匂いがする。」
と嘉吉が戯れて言い出した。
「ばかなことを言っちゃいけない。」
この七か月ばかりの間、親しい人のだれの顔も見ず、だれの言葉も聞かないでいる寛斎が、どうして旅の日を暮らしたか。嘉吉の目がそれを言った。
「そんなら見せようか。」
寛斎は笑って、毎日のように手習いした反古を行燈のかげに取り出して来て見せた。