후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면
五
「これで、さぞ親父もよろこびましょうよ。」
と言って、弁当に酒さかななど重詰にして出し、招いた人たちの間を斡旋した。
その日は新たにできた塚のもとに一同集まって、そこで吟声供養を済ますはずであった。ところが、記念の一巻を巻き終わるのに日暮れ方までかかって、吟声は金兵衛の宅で済ました。供養の式だけを新茶屋の方で行なった。
昔気質の金兵衛は亡父の形見だと言って、その日の宗匠崇佐坊へ茶縞の綿入れ羽織なぞを贈るために、わざわざ自分で落合まで出かけて行く人である。
吉左衛門は金兵衛に言った。
「やっぱり君はわたしのよい友だちだ。」
五
暑い夏が来た。旧暦五月の日のあたった街道を踏んで、伊那の方面まで繭買いにと出かける中津川の商人も通る。その草いきれのするあつい空気の中で、上り下りの諸大名の通行もある。月の末には毎年福島の方に立つ毛付け(馬市)も近づき、各村の駒改めということも新たに開始された。当時幕府に勢力のある彦根の藩主(井伊掃部頭)も、久しぶりの帰国と見え、須原宿泊まり、妻籠宿昼食、馬籠はお小休みで、木曾路を通った。
六月にはいって見ると、うち続いた快晴で、日に増し照りも強く、村じゅうで雨乞いでも始めなければならないほどの激しい暑気になった。