후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면
公儀の御茶壺同様にとの特別扱いのお触れがあって、名古屋城からの具足長持が十棹もそのあとから続いた。それらの警護の武士が美濃路から借りて連れて来た人足だけでも、百五十人に上った。継立ても難渋であった。馬籠の宿場としては、山口村からの二十人の加勢しか得られなかった。例の黒船はやがて残らず帰って行ったとやらで、江戸表へ出張の人たちは途中から引き返して来るものがある。ある朝馬籠から送り出した長持は隣宿の妻籠で行き止まり、翌朝中津川から来た長持は馬籠の本陣の前で立ち往生する。荷物はそれぞれ問屋預けということになったが、人馬継立ての見分として奉行まで出張して来るほど街道はごたごたした。
狼狽そのもののようなこの混雑が静まったのは、半月ほど前にあたる。浦賀へ押し寄せて来た唐人船も行くえ知れずになって、まずまず恐悦だ。そんな報知が、江戸方面からは追い追いと伝わって来たころだ。
吉左衛門は金兵衛を相手に、伏見屋の店座敷で話し込んでいると、ちょうどそこへ警護の武士を先に立てた尾張の家中の一隊が西から街道を進んで来た。吉左衛門と金兵衛とは談話半ばに伏見屋を出て、この一隊を迎えるためにほかの宿役人らとも一緒になった。