후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면
」
「そうよなし。今夜は門の前で篝でも焚かずと思って、おれは山から木を背負って来た。」
「こう暖かじゃ、篝にも及ぶまいよ。」
「今夜は高張だけにせずか、なし。」
そこへ金兵衛も奥から顔を出して、一緒に妻籠から来る人たちのうわさをした。
「一昨日の晩でさ。」と金兵衛は言った。「桝田屋の儀助さんが夜行で福島へ出張したところが、往還の道筋にはすこしも雪がない。茶屋へ寄って、店先へ腰掛けても、凍えるということがない。どうもこれは世間一統の陽気でしょう。あの儀助さんがそんな話をしていましたっけ。」
「金兵衛さん――前代未聞の冬ですかね。」
「いや、全く。」
日の暮れるころには、村の人たちは本陣の前の街道に集まって来て、梅屋の格子先あたりから問屋の石垣の辺へかけて黒山を築いた。土地の風習として、花嫁を載せて来た駕籠はいきなり門の内へはいらない。峠の上まで出迎えたものを案内にして、寿平次らの一行はまず門の前で停まった。提灯の灯に映る一つの駕籠を中央にして、木曾の「なかのりさん」の唄が起こった。荷物をかついで妻籠から供をして来た数人のものが輪を描きながら、唄の節につれて踊りはじめた。