후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
竜之助は、旅に出ても、こちらから人に話しかけたこともないし、同行を求めたこともない。わざわざ後ろから、我を見かけて呼び止めて同行を求めたこの武士にはどうも油断がならなかった。
自ら経験のあるものでなければわからない。竜之助の如き者から見れば直ぐ知れることだが、この武士は、好意で自分の道連れになったものでない、手っ取り早く言えば、自分を斬りに来たものである――近寄る時に、その人の心持次第で和気も受ければ殺気も受ける。
「いずれからおいででござるな」
壮士は問いかけた。
「関東より」
「関東……関東はいずれの御藩でござるな」
「浪人者でござる」
「して、いずれの藩の御浪人」
「生れついての浪人でござる」
「生れついての浪人――」
壮士は、鼻の先に少しく冷笑を浮べて、
「武芸修行でござるかの」
「左様でござる」
「武芸は剣道か、槍術か……ただしは」
「剣道でござる」
「剣道は何の流儀を究めなさるな」
壮士は突込んで竜之助に問いかけるので、竜之助はこれをうるさがります。
「貴殿の御流儀から承わりたい」
「いかにも。拙者はまず自源流を学び申した」
「自源流?」
「関東にはお聞き及びもござるまいが、薩州伊王ヶ滝の自源坊より瀬戸口備前守が精妙を伝えし誉れの太刀筋」