후리가나로 읽는 일본 고전
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ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 孤島の鬼(ことうのおに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 181,795자 · 359화면
諸戸道雄というのは矢張りこの物語に重要な役目を演ずる一人物であって、彼は医科大学を卒業して、そこの研究室である奇妙な実験に従事している男であったが、その諸戸道雄が、彼は医学生であり、私は実業学校の生徒であった頃から、この私に対して、可成真剣な同性の恋愛を感じているらしいのである。
彼は私の知る限りに於いて、肉体的にも精神的にも、最も高貴な感じの美青年であり、私の方では決して彼に妙な愛着を感じている訳ではないけれど、彼の気難しい撰択に適ったかと思うと、少くとも私は私の外形について聊かの自信を持ち得る様に感じることもあったのである。だが、私と諸戸との関係については、後に屡々述べる機会があるであろう。
それは兎も角、木崎初代との、あの場末のホテルに於ての最初の夜は、今も猶私の忘れ兼ねる所のものであった。それはどこかのカフェで、その時私達はかけおち者の様な、いやに涙っぽく、やけな気持ちになっていたのだが、私は口馴れぬウィスキイをグラスに三つも重ねるし、初代も甘いカクテルを二杯ばかりもやって、二人共真赤になって、やや正気を失った形で、それ故、大した羞恥を感じることもなく、そのホテルのカウンタアの前に立つことが出来たのであった。