후리가나로 읽는 일본 고전
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ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 孤島の鬼(ことうのおに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 181,795자 · 359화면
悲しみの他に、不思議に甘い感触があった。私のそうした態度が、相手をワクワクさせていることを、私は心の隅で自覚していた。
深山木幸吉は実に巧な聞手であった。私は順序を立てて話をする必要はなかった。一語一語、彼の問うに従って答えて行けばよいのであった。結局私は何もかも、木崎初代と口を利き初めた所から、彼女の変死までの、あらゆることを喋ってしまった。深山木が見せよと云うものだから、例の初代の夢に出て来る海岸の景色の見取図も、彼女から預かった系図書きさえも、丁度内隠しに持っていたので、取出して彼に見せた。彼はそれらを、長い間見ていた様であったが、私は涙を隠す為に、あらぬ方を向いていたので、その時の彼の表情などには、少しも気づかなんだ。
私は云う丈け云ってしまうと、黙り込んでしまった。深山木も異様に押黙っていた。私はうなだれていたのだが、余り長い間相手が黙っているので、ふと彼の方を見上ると、彼は妙に青ざめた顔をして、じっと空間を見つめていた。
「僕の気持を分って下さるでしょう。僕は真面目に敵討ちを考えているのです。せめて下手人を僕の手で探し出さないでは、どうにも我慢が出来ないんです」