후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면
もし腹が立つにしても、テンポがのろいのだ。相手と別れて家へ帰って一晩中考えているうちにどうやら腹が少しく立って来るという具合だ。といってまたその相手に面会するとせっかく立った腹がまた寝てしまう。結局ややこしい言葉である。
このややこしい言葉が重宝に使われるということは、大体関西人とくに大阪人には人を怒らせずに悪口を述べ、悪口をのべながらも好意を示し、喧嘩しながらも円満にといった風の不思議に滑らかな心が昔から発達している、その結果がこの言葉で表現されるのだと私は思う。
だから大阪人のややこしさを了解しない地方人や東京の手荒い気質を持ったものは、はなはだ大阪人との交際ではまごつく。
例えば嫌なものを嫌だとはっきりいわないものだからつい食べさせる。結構でんなと顔では悦びながらも相手の好意を無にすることをおそれて、無理やりに胃の方へ押し込んでしまってあとから下痢嘔吐を催し、ついには食べさせた人をひそかに怨むようになったりする。そのくせ顔を見るとはなはだ丁寧に挨拶して、先日は結構な御馳走を頂戴いたしまして、もううちじゅう大悦びでなどいう。
大阪人の喧嘩は大概の場合、かかる行き方によって組み立てられていくことが多い。