후리가나로 읽는 일본 고전
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たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
吉川 英治의 平の将門(たいらのまさかど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 232,193자 · 463화면
「寺の者に、湯など乞うて、ひと口、飲んで来るほどにな。和子は、ここで待って給もよ」
尼は、立ち去った。
それきり尼の影は見えず、辺りは暗くなった。彼は待ちくたびれて、体をもてあました。するとさっきから焚火の光が赤々とうごいていた御堂裏のほうから大きな男がのそのそ歩いて来た。そして小次郎の前で小鼻をクンクン鳴らし、そのヒゲ面を突きつけていった。
「おい、旅の童。汝れの体は、いまの乞食尼から、おれが買ってやったぞ。てめえは、倖せなやつだよ。おれが買ってやらなければ、いずれは遠国の奴隷買いに渡されるにきまっている。だが、こっちは、欲ばり尼に、うんと欲ばられ、これ、このとおり、薄着になってしまったぞ。さあ来い、童、こっちへ来い」
御堂裏の焚火には、なお七人ばかりの男どもがいた。猥雑な声で何やらげらげら語りあい、みな獰猛な眼と、そして矛、野太刀などの兇器を持ち、まるで赤鬼のような顔をそろえて、居ぎたなく、炎のまわりに、寝まろんでいるのだった。
「どうだ、みんな、この童は、拾い物だろうが」
小次郎の腕をつかんで連れて来た男は、仲間の者と思われる男共を見くだして、大自慢で、こういった。