일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

吉川 英治의 平の将門(たいらのまさかど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 232,193자 · 463화면

아오조라 문고

せせらぎの君

将門の眼は、ただ今、自分が別れて来た土塀門の前で、その常陸源氏の御曹子が、馬を降りて、家来たちと共に、威儀づくりながら、家の中へ迎えられているのを――馬の背に揺られ揺られて見ていたのだった。

せせらぎの君

筑波山の西南のふもと、筑波平野と、毛野川の方へ向って、水守の庄、石田の庄、羽鳥の庄などが、二里おき、三里おきにある。

どれも皆、筑波を背にした麓の人里だ。

その日、将門は、まず水守の良正のやしきへ行ったが、叔父はいなかった。居留守をつかっている様子でもない。

しかし、家来たちの顔つきには、将門を見たとたんに、さっと、うごく色があり、

(来たな!)

といったような反撥が、あきらかに見られた。そして、将門が小冠者をひとり連れただけでやってきたことに、むしろ、気抜けを食ったほどな緊張ぶりが窺われた。

「お留守だ。お館は、昨夜から御不在だ。何ぞ、御用か」

と、家人郎党は、幾人も、大きな櫓門から顔を出して、通しもせず、切り口上でいうだけだった。

おそらくは昨日、毛野川の河原畑で、わが家の奴僕や郎党を傷めつけたのは、この連中にちがいない。あとから、河原の麦畑へ、横領宣言みたいな高札を立てた家人景久とやらいう良正の家来もこの中にいるのかもしれない。