일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

吉川 英治의 平の将門(たいらのまさかど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 232,193자 · 463화면

아오조라 문고

玄明は常陸の下官として、余り評判のいい男ではない。

彼が、下官のくせに、つねに上司に反抗し、粗暴で冷酷な官吏だということは将門もかねてうすうす耳にしていたので、

「玄明が職を離れたのは、いずれ自業自得というものだろう。そんな者、匿まってやるわけにはゆかぬ。追い払ってしまえ」

と、彼だけには、いつもの寛度も仁侠も示さなかった。

「いかにも、仰っしゃる通り、狡智に長けた官僚くさい男ですが……ただ彼奴は、常陸の内情をよく知っているはずでしょう。そこでいろいろと訊いてみると、お館にとっては、ゆるがせに出来ない一大事をふと口走りましたよ。じつに意外な事を」

不死人はこういって、人を焚きつけるような眼をかがやかした。将門は、つい引きこまれて、

「なんだ。おれにとって、ゆるがせにならぬ一大事とは」

と、早口に訊き返した。

「右馬允貞盛が、とうから常陸へ帰って、密々に、また策動をめぐらしているらしいので……」

「なに、貞盛のやつが?」

貞盛ときくと、将門はすぐ鬼相を現わした。骨髄から滲み出して面にたたえる彼への憎悪と、警戒と、そして忘れ難い怨みに燃える眼は、到底、不死人がいたずらに努めている煽動の眼などとは比較にならないものである。