후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
吉川 英治의 平の将門(たいらのまさかど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 232,193자 · 463화면
その月十五日には、もう彼の大兵は、上野へ侵攻していた。
ここでも、ほとんど、抵抗はなかった。
介ノ藤原尚範は、国庁の印を、使いを以て、将門の陣へ送り、自分は妻子をつれて、風のように都へ逃げのぼった。
行くところ、まるで草木もなびく勢いである。そして国司は国庁の印を捧げて、彼の軍馬を迎えるのだ。その領民はいうまでもない。
彼は、だんだん八州の大将軍のような気になった。これは悪い気もちではない。しかも彼は、乱暴を働かない。一時は、逃げ惑った領民も、彼を礼拝した。
将門は、また、国司たちの都へ帰りたいと乞う者には、兵を付けて、その家族を守らせ、信濃路の境まで、いちいちこれを送らせた程である。
武蔵、相模の国司などは、
“――コノ風聞ニ依ツテ、諸国ノ長官、魚ノ如ク飛ビ、鳥ノ如ク驚キ、将門ノ軍到ラザルニ、早クモ皆、上洛シ去ル”
と古記に見えるとおり、ほとんど、八州の官衙は、空き家になってしまったらしい。
まさに、無人の境を行くようなものだったろう。こうして、坂東八国の掌握は、難なく、その年のうちに成ってしまった。
将門の部下は、威風堂々と、豊田に帰った。
そして、その凱旋と、八国掌管の祝典を、大宝郷の大宝八幡の社前で開いたのは、明けて、天慶三年の一月、将門が三十八歳となった新年の事である。