후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
まだ勝敗もわからぬうちに、はしゃぐのはちと早過ぎはせんかの」
ひどく愛想の悪い男である。こうぶつぶついうと、彼はまた自分の膝を抱えて居眠りを始めている。
しばらく経つとここへまた、中川家の臣、阿部仁右衛門も登って来た。二人の鉄砲足軽も一しょだった。――で、山上にはこの頃すでに七名の羽柴方がいたわけだった。
そのうちに麓の宝寺やその他の方角から、味方の大勢の声がかすかに聞えて来たし、同時に――ほとんど同じゅうして――北側の下海印寺方面からも、すさまじい勢いで、明智方の松田隊七百が、これも先は、先頭、後は後、隊伍の順もなく、先登を争って、あらしの如く駈け登って来た。
「まだ撃つな」
例の仏頂面した中川淵之助は、あだかも自分が、この手の指揮者でもあるように、逸りかける他の六名を戒めて云った。
「――ずんと敵をそばまで引きつけてから一度に撃て。この下の道の曲り角に、白いものが見えるだろうが。あれは俺が松の枝に括しつけておいた白鉢巻の小布だ。銃の標的をあの下に狙いさだめておけ。そして敵の影がそこを曲って来たら、途端に浴びせかけるのだ」
小面の憎い味方だが、云い分は良策だし、頼もしいところもあるので、みなその言に従って、敵の来るのを、待ち構えていた。