후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
心のふるさと
「なぜ早くこれへ来ぬか」
と、叱りに遣ったほどだった。
石田佐吉は近郷の出生である。従って、浅井郡や坂田郡の地理にかけては誰よりも詳しい。そこで彼はこんなときこそ知識を生かすべきだと考え、みずから望んで、主君の母堂や夫人の落ちのびた先を昼から捜しに出ていたのであった。
心のふるさと
石田佐吉はやがて秀吉の前にかしこまっていた。
「ようやく、さる所で、みな様の御所在を訊きあててまいりました」
と述べる彼の復命によると、秀吉の母堂と寧子夫人などの眷族は、ここから約十余里もある山奥に潜んでいるというのである。長浜から供して行った家士や侍女などもみな一つ所にいて、今日まで敵の目をのがれ、からくも一同は生命を保っている様子であるとも云い足した。
「佐吉」
「はい」
「そちはどこでそれを訊き出して来たか」
「寺の者から聞いてまいりました」
「寺とは」
「幼時わたくしが稚児として養われていた真言寺の三珠院でございます」
「よいところへ目をつけおった。すると、母や寧子の潜んだ先も、寺の縁つづきとみゆるな」
「仰せのとおり、浅井郡の大吉寺という山寺の由にござりまする」
「大吉寺とは、聞かぬ名だが、詳しくは、どの辺か」