후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
(使いもはや帰りそうなもの)
寧子は西の空へ想いを走せた。長浜を落ちる前夜、あわただしく一書をかいて中国の良人へ持たせてやった使いの消息もあれきりだった。或いは途中で明智の手にとらわれたか、ここの匿れ家を探し当てないものか。朝夕を千々に思うのだった。
ところが、それより先に、山崎に合戦があったと近頃聞えて来た。ひそかに里へ出した一家臣が三珠院で聞いて来たことである。それを耳にしたとき、寧子の血は皮膚の表にまで色になって出た。
「……さもあろうよ。あの子のことじゃ」
これは老母の言葉であった。さも当然としているかのようにである。とはいえ、髪もいつか真ッ白になりかけているこの母は、朝起きるから寝るまで、大吉寺の本堂にべたと坐ったままほとんど身うごきもせぬ姿であった。
ひたぶるに、わが子の戦捷を念じていた。いかに世は乱れても、自分の産んだ子が大道を踏みちがえるようなことのないことだけは固く信じているものの、いまなお寧子にうわさするときは、むかしの口癖をそのまま、あの子あの子と秀吉をよんでいるこの母であった。終日の祈念は一すじに、
(この年老いた身に代えても)