후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
京都は盆地の小山水に過ぎない地だが、政治的には、全日本を俯瞰するに足る所だし、思想的には、草莽の心の根という根は悉くここにつながっており、ここを根としていない家々なく華々なしである。
なおまだ、一介の奉公人にすぎなかったが、秀吉は、京都政治所でする日々の時務が実に楽しかった。忙しければ忙しいほど楽しまれた。その頃、彼が左右の者に、
(この筑前にも、時来って、ようやくほんとうのお勤めが与えられて来たようであるぞ。お汝らも心せよや)
と、本懐のほどを洩らし、同時に側臣たちへも精勤をうながしたとのことであるが、春潮盈ちて船出を想うような彼の心事は、まさに、成るも成らぬも、われ世に会せりとして、時代に結ばれたる身のいのちを、今さらのごとく驚歎の眼で省みていたにちがいない。
従って彼の部下も京都にあっては著しく人品を磨いていた。いやしくも恥あるを行わなかった。時務は私心なくきびきび決裁した。箇々が小秀吉のごとく明朗だった。わけて皇城の守護には、誇りをもって任に当った。
朝廷は、彼の武勲を賞して、右近衛中将たるべしと御沙汰あらせられた。彼は寸功を顧みて拝辞した。