일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면

아오조라 문고

(柴田殿こそ、故信長様も、生前よりゆるされていた妹聟である)

ことを一度盛大な華燭をもって披露するも急務なりと考えられて来た。その結果、曠れて輿入をとにわかに、お市御料人の北ノ庄入りの盛儀が運ばれ出していたのである。

小谷の城の落ちた年からすでに十年になるが、お市の方はまだまだほんとうに美しかった。年も三十四、五でしかない。まだ信長の生きていた頃から、世間では、しきりと、その人を、勝家と秀吉とが恋い争っているなどと、あらぬ噂をもしたものだった。が、それほど彼女の容色が時人に記憶されていたのは事実である。

けれど、当のお市御料人の胸としては、何としても、気がすすまなかったはなしであったにちがいない。それをしも拒みきれない環境の中にある彼女でもあった。兄の信長のない後はなおさら自分の意志は口にもいえなかった。信孝は初めから勝家のために運動していたが、今では自己の将来の計として叔母を用いる気になっていた。清洲会同の以後、彼や勝家も、策謀連携の往来に寧日なく、勝豊を長浜へ入れたり、滝川ともしばしば会ったり、何かと心忙しかったが、信孝はその中で、同族のことばや四囲の事情を措いて、どしどし事を運んでしまった。