후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
堰を切って
問うまでもないことだと、鬱勃を色にあらわして元春は答えた。
隆景はそれへまたいった。
「――では、かりに毛利家が天下に臨むと致して、その場合、あなたが天下を取る思し召しか」
「…………」
「御返答がないところを見れば、それまでの御所存はないものと思われる。――ではこの隆景は如何といえば、われらとても同様、輝元公をさし措いて、天下を掌握するなどは思いも寄らぬこと。……しかるに輝元公の器量はどうか。果たして天下人たる器を備えておられるでしょうか」
「…………」
「その器ならざる者が天下をうごかすの座にあるときは、天下の乱れはいうまでもなく、天下をも失い、家をも亡ぼし、宇内の不幸は一毛利家の滅亡には止まりますまい」
「隆景。……もういうな。分ったよ」
元春は面をそむけた。悵然と中国の夜空を仰いで、落涙しかける瞼を抑えた。一毛利家の家憲の下に在らざるを得ない遣り場なき武魂は声なく哭いていた。しかも彼は齢はすでに晩節近き五十三であった。
堰を切って
即時撤兵は両軍媾和の原則だった。
羽柴方では、もうその日の夜から実行にかかっていた。
が、それは高松城の北方を抑えていた八幡山の宇喜多忠家と、龍王山麓の羽柴秀勝の二軍が陣払いしたに過ぎない。