일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면

아오조라 문고

これは日頃秀吉も帰依している城下の真言僧なので、何か善言を呈する心であろうと見まもっていると、彼はようやく眉をあげて、憂わしげに忠告した。

「ただ今から諸軍を閲して、御本陣は明九日の、暁天の御発足の予定とうかがいましたが、量るに明日は、出でて再び帰ることなしという大悪日にあたります。何とぞ、吉日を卜して、明後日、当所を御出陣なされますように。――この儀何とも心がかりのまま、折角のお立際ながら、御賢慮に入れ奉ります」

――と。秀吉は、もうぬッくと褥から起ち上がっている。そして真言僧の切なる諫言が耳にはいったのか聞き流していたのか、突然、満座の者の憂いを吹きとばして哄笑した。

「何をいう。それなれば、明日はわれにとって大吉日ではないか。出でて再び帰るなしとは、明日ばかりか、毎度出陣ごとに、兵家の常とするところだ。――このたびとて、一死君恩に報ずるの覚悟、もとより生還を期してはいない。もしまた、幸いに、秀吉死なず、戦いに勝たば、何でこれしきの小城を我が居となすに足ろうか。べつに天下の地を相し大城を築いて住もう。――易経にもいう、卦は卦面に非ず解心にありと。