후리가나로 읽는 일본 고전
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
徳田 秋声의 日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 346,393자 · 692화면
母親も薄々この女のことは知っていた。田舎からの父親の昵みで、ずっと以前に、商売を罷めて、その抱え主と一緒に東京へ来ていた。抱え主は十八、九になる子息と年上の醜い内儀さんとを置去りにして、二人で相当な商いに取り着けるほどの金を浚って、女をつれて逃げて来た。そのころにはその楼も大分左前になっていた。
その亭主は大して患いもしないで、去年の秋のころに死んでから、男手の欲しいような時に、父親が何かの相談相手に、ちょいちょい顔を出し出ししていた。母親は、喧嘩の時は、そのことも言い出したが、不断は忘れたようになっていた。父親は櫛など薄い紙に包んで来て、そっと鏡台の上に置いてくれなどした。
「こんらも高いものについているら。」と言って、母親は櫛を手に取って吐き出すように言ったが、抽斗の奥へしまい込んで、ろくに挿しもしなかった。棄てるのも惜しかった。
お庄は手鈍い母親に、二時間もかかって、顔や頸を洗ってもらったり、髪を結ってもらったりして、もう猫になったような白粉までつけて出て行った。お庄は母親の髪の弄り方や結い方が無器用だと言って、鏡に向っていながら、頭髪をわざと振りたくったり、手を上げたりした。