후리가나로 읽는 일본 고전
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
徳田 秋声의 日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 346,393자 · 692화면
十六
母親は下宿にいても、何も手に着かないことが多かった。父親が妻子をここへあずけて田舎へ立ってから、もう一ト月の余にもなった。
「それでも為さあは田舎で何をしているだか、また方々酒でも飲んであるいて、こっちのことは忘れているずら。書けねえ手じゃなし、お安さあもぼんやりしていないで、手紙を一本本家の方へ出して見たらどうだえ。」
主婦はランプの蔭で、ほどきものをしながら齲歯を気にしている母親を小突いた。お庄は火鉢の傍で、宵の口から主婦の肩をたたいていた。お庄は時々疲れた手を休めて、台所の方で悪戯をしながら、こっちへ手招ぎしている繁三の方を見ていた。
繁三は河童のような目をぎろぎろさせながら、戸棚へ掻い上って、砂糖壺のなかへ手を突っ込んでいた。
「あらア、おばさん繁ちゃんが……。」お庄は蓮葉な大声を出した。
繁三はどたんと戸棚から飛び下りると、目を剥き出して睨めた。
十六
田舎から上って来た身内の人の口から父親の消息がこの家へも伝わって来た。
その人は母方の身続きで、下宿の主婦とは従兄弟同志であった。村では村長をしていて、赤十字の大会などがあると花見がてらにきっと上って来た。