후리가나로 읽는 일본 고전
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
徳田 秋声의 日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 346,393자 · 692화면
四十五
そこへ院長が、助手を二人つれて入って来た。
院長が先の見えすいている患者の体に綿密な診察をしている間、叔母は傍に立っている、髭のちょんびりした、愛嬌のある若い助手の顔を、下からまじまじ眺めていた。
「この助手さんは別品だねえ――。」と言って、狂気じみた笑い方をした。
お庄も看護婦も、後の方でくすくす笑い出した。
厳粛な院長は、にっこりともしないで、じっと聴診器に耳を当てていた。披けた患者の大きい下腹が、呼吸をするたびにひこひこして、疲れた内臓の喘ぐ音が、静かな病室の空気に聞えるのであった。
院長は、物慣れた独逸語で、低声で助手に何やら話しかけると、やがて静かに出て行った。
お庄は後でしばらく笑いが止らなかった。
夕方になると、叔母はまた叔父の来ないのに、気を焦立たせた。お庄は幾度となく家へ電話をかけた。
四十五
六尺ばかり隔てをおいて、寝台のうえに臥ていながら、叔母と叔父とは嫉妬喧嘩をした。昨夜あのくらい電話をかけて来てもくれなかったとか、気塞りな病院よりも他に面白いところがあるから来なかったのだとか、愚にもつかぬことを言い出して、叔母は終いに泣いた。