후리가나로 읽는 일본 고전
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
徳田 秋声의 日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 346,393자 · 692화면
法師は古びた易書を繰って、卦などを読んで聞かせた。
「あなたの心は、今二つにも三つにも迷っている。」と、言って、お庄が亭主運のまだ決まっていないことや、今いる場所と動こうとしている方角のよくないことなどを説いて聞かせた。どちらにしても、当分足掻きがつかないということだけは確かめられた。
お庄は銀貨を一顆紙に捻って、傍に出してあった三方の上に置いて、そこを出て来た。出る時、俥で乗り着けて来た一人の貴婦人に行き逢った。その婦人は繻珍の吾妻袋を提げて、ぱッとした色気の羽二重の被布などを着け、手にも宝石のきらきらする指環を幾個も嵌めていた。夫人は法師に目礼をすると、すぐにどたばたとお庄らの控えている傍を通って、本堂の奥の方へ入って行ったが、それを見受くる法師のしおしおした目元には、悪狡いような笑いが浮んでいた。
お庄は何となしもの足りぬような暗い心持で、夏の日ざしの強い伝通院前の広い通りを、片蔭づたいに歩いていた。
七十七
「お前は帳場に見張りをしていておくれ、芳が来てまたお鳥目を持ち出すといけないから。」と、お袋にそう言われて、お庄は店の方へ来て坐っていた。