일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

徳田 秋声의 日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 346,393자 · 692화면

아오조라 문고

二

机のうえには、新しい外国の作が置かれ、新刊の雑誌なども散らかっていた。彼は買いつけのある大きな紙屋の前に立って、しばらく忘られていた原稿紙を買うと、また新しくその匂いをかぎしめた。

けれど、ざらざらするような下宿の部屋に落ち着いていられなかった笹村は、晩飯の膳を運ぶ女中の草履の音が、廊下にばたばたするころになると、いらいらするような心持で、ふらりと下宿を出て行った。笹村は、大抵これまで行きつけたような場所へ向いて行ったが、どこへ行っても、以前のような興味を見出さなかった。始終遊びつけた家では、相手の女が二月も以前にそこを出て、根岸の方に世帯を持っていた。笹村はがらんとしたその楼の段梯子を踏むのが慵げであった。他の女が占めているその部屋へ入って、長火鉢の傍へ坐ってみても、なつかしいような気もしないのに失望した。聞きなれたこの里の唄や、廊下を歩く女の草履の音を聞いても、心に何の響きも与えられなかった。

「山田君が今度建てた家の一つへ、是非君に入って頂きたいんだがね。」と友達に勧められた時、笹村は悦んで承諾した。

二

その家は、笹村が少年時代の学友であって、頭が悪いのでそのころまでも大学に籍をおいていたK―が、国から少し纏まった金を取り寄せて、東京で永遠の計を立てるつもりで建てた貸家の一つであった。