후리가나로 읽는 일본 고전
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あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
菊池 寛의 日本合戦譚(あねがわのかっせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,771자 · 313화면
上京するなら君側の奸を除く意味で、兵力を率いて、上京するに如かずと云う。その賛成者がだんだん多くなって行く。
その時、江戸では、薩摩系の浪士が、乱暴を働いて、西丸に放火したらしい嫌疑さえあり、遂に三田の薩邸焼払いとなった。之等の飛報が大阪城に達すると、激昂していた人心が更に油をかけられるわけで、温健なる慶喜も、遂に討薩の表を作って、上洛することに決した。
慶応四年の正月三日である。むろん、之より先、伏見、鳥羽、淀には幕兵を配置していた訳なので、先ずそれらに進軍を命じた。
維新の原動力たりし連中には、武力的に幕府をやっつけない以上、長く禍根を残す憂ありと、信じていたわけであるから、わざわざ幕府を怒らせるように、仕向けた点もあったわけである。江戸に於ける浪士の暴動など、西郷隆盛の密命に依って、益満休之助などが、策動したことになっているが、しかしこうした事は、文書など残っているわけでないから、いつまでも歴史上の謎として、残るであろう。
慶喜の上洛は、尾越両侯から上洛を勧められたからと云うのは、表面の口実で、内実は討薩の表を奉って、京都から薩長の勢力を駆逐するつもりであったのであろう。