후리가나로 읽는 일본 고전
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あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
菊池 寛의 日本合戦譚(あねがわのかっせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,771자 · 313화면
思うに彼を取巻く総ての雰囲気が、此の少年を、亡父の義挙を継ぐべき情熱へと駆り立てて行ったのであろう。
『吉野拾遺』に、正行が淫乱な師直の手から弁内侍を救ったと云う有名な話がある。
「正行なかりせばいと口惜しからましに、よくこそ計ひつれ」と後村上帝が賞讃し、内侍を正行に賜らんとした。すると正行は、
「とても世に、ながらふべくもあらぬ身の、仮の契をいかで結ばん」
と奏して辞したと云う。
多分に禁欲的な、同時に自己の必然的運命を早くから甘受して居る聡明な青年武将の面影が躍如としている。
正行の活動
延元四年の秋、後醍醐天皇は吉野の南山行宮に崩御せられた。北畠親房は常陸関城にあって此の悲報を聞き、「八月の十日あまり六日にや、秋露に侵されさせ給ひて崩れましましぬと聞えし。寝るが中なる夢の世、今に始めぬ習ひとは知りながら、かず/\目の前なる心地して、老の涙もかきあへねば筆の跡さへ滞りぬ」と『神皇正統記』の中で慟哭して居る。
正成夙に戦死し、続いて北畠顕家は和泉に、新田義貞は北陸に陣歿し、今や南朝は落漠として悲風吹き荒び、ひたすら、新人物の登場を待って居た。