일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あねがわのかっせん

日本合戦譚

菊池 寛

菊池 寛의 日本合戦譚(あねがわのかっせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,771자 · 313화면

아오조라 문고

かくて、信玄は海津城に謙信は妻女山に相対峙すること十余日に及んで、いつか九月九日重陽の節句になった。

謙信は悠々として、帰国する容子はない。と云って海津城から、直接攻勢に出づることは不利である。

節句の祝を終って、信玄諸将と軍議を開いた。

宿将飯富兵部等、「先年以来未だ一度も手詰の御合戦なし。此度是非とも、御一戦しかるべし」と云う。信玄、攻撃に転ずるに決し、山本勘助、馬場民部に命じて、攻撃計画を立てさせた。

山本等の作戦計画は、次ぎの通りである。

「二万の御人数の裡、一万二千を以て、西条村の奥森の平を越え倉科村へかかって、妻女山に攻めかかり、明朝卯の刻に合戦を始める。謙信は勝っても負けても必ず川を越えて、川中島に出でるであろう。その時信玄旗本八千を以って途中に待ち受け、前後より攻撃すれば、味方の勝利疑いなし」

と云うのである。

信玄、高坂弾正、飯富兵部、馬場民部、真田幸隆等に一万二千を率いしめて、妻女山の背面を襲わしめ、謙信が巣から飛び出す処を打とうと云うのである。古人、之を「啄木鳥の戦法」と云った。即ち啄木鳥が、木中の虫を捕えるとき、穴と反対の側をコツコツと啄き、虫をおどろかして穴から出たところを喰べようと云うのである。