후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
にほんだっしゅつき
日本脱出記
大杉 栄
大杉 栄의 日本脱出記(にほんだっしゅつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 76,254자 · 151화면
それは、泥棒が国境近くでつかまえられそうになると、向うの国境内へ逃げて行って、そこから赤んべいをしたり舌をだしたりして、どうともすることのできない巡査を地団太ふましてからかうと言うのだ。そして僕は、
「そうなると僕は、スペインの牢にはいるか、フランスの牢にはいるか、それともスペインとフランスとの国境にまたがっていて、スペインの巡査が来たらその方の足を引っこまし、フランスの巡査が来たらその方の足を引っこまして、幾日でもそうしたまま立ち続けるようなことになるんだね。」
と笑ってやった。が、主事は、
「まあそんなものさね。」
ときまじめに済ましていた。
僕はまた二、三時間もとの室で待たされた。そしてはたして杉村君がまたやって来たのかどうか分らなかったが、たぶんそのとりなしのせいだろうと思う、また主事室へ呼び出されて、これからすぐマルセイユへ出発しろと命ぜられた。
「誰にも会うことはできない。すぐ私服と一緒に停車場へ行って、第一の汽車で出発するのだ。」
ガアル・ド・リヨンの停車場へ自動車で着いたのは、ちょうど八時幾分かの急行の出る少し前だった。
私服は汽車の出るのを見送って引っ返したようだった。