후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんだっしゅつき
日本脱出記
大杉 栄
大杉 栄의 日本脱出記(にほんだっしゅつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 76,254자 · 151화면
二
その中に一人、いつもみんなとは別になって、どこかの隅に坐って本を読んでいる、まだごく若い利口そうな顔つきをした男がいた。
僕はまずその男とすぐ知りあいになった。フランス語の会話のけいこにと思って、ボンジュル・ムッシュ(こんにちは)とか何とか話しかけたのがもとだった。
僕は年は二十八、社会学専攻の一学生、労働問題研究のためのフランス留学、という触れこみだった。したがって、その水兵との話は、お互いの身分や行くさきの問答のあとで、すぐフランスの労働運動のことにはいった。
彼自身が何等かの運動に加わっていたのでもなし、また特別に研究したというほどでもないので、その話から得るところといっては何もなかった。が、この男の、兵役や戦争に対する峻烈な攻撃は、その身分がらずいぶん面白く聞いた。
「ヨーロッパの大戦だって、もう半年か一年続いて見たまえ。フランスなんぞはすぐ滅茶苦茶につぶれてしまったんだ。(五行削除)」
二
(三十一字削除)この水兵の話やまたその後フランスへ行ってからのいろんな人達の話で、そのずいぶん範囲の広かったことや大げさだったことに驚いた。
そのために殺されたものもかなり多い。