후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんだっしゅつき
日本脱出記
大杉 栄
大杉 栄의 日本脱出記(にほんだっしゅつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 76,254자 · 151화면
それで見ると、どうしても急に帰らなければならないような、いろんな事情だ。で、仕方がない、おとなしく帰ろう、と残念ながらまたきめ直した。
いよいよ船の出る前々日、次のような借用証一枚に代えて、横浜までの二等切符を一枚、領事から受取った。
借用証
一金五千何法也
右正に借用候也
月 日 大杉 栄
菅領事殿
そしてその翌日、うちから、三等の切符代とすれすれぐらいの金が来た。で、それで大急ぎで女房や子供等への土産物を買って、船に乗りこんだ。
いよいよ船に乗りこむ時には、ちょっと警察へ挨拶に行く方がよかろう、という領事の話だったので、まず差支えのない荷物だけを持って夕方警察へ出かけた。船はあしたの朝出るのだから、それまでにあとの荷物は友人に持って来て貰うことにした。そしてとにかく警察へ行って、それから船へちょっと行って室だの寝台だのの番号をたしかめて、さらにまた引帰してもう一晩友人等とお別れの遊びをしよう、というつもりだったのだ。
警察では、パリの警視庁から来た長文の電報を前に置いて、いろいろと取調べのあった末に、私服を一人つけて、船へ一緒にやらした。