후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんだっしゅつき
日本脱出記
大杉 栄
大杉 栄의 日本脱出記(にほんだっしゅつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 76,254자 · 151화면
そして、
「でも、いやになったら、いつでもいいからお帰り。」
と附け加えて彼女を離してやった。彼女は踊るようにして、Mと一緒に出かけて行った。
彼女はその一カ月前に、その母が半年ばかりの予定で郷里に帰った時にも、どうしても一緒に行くことを承知しないで、社の二階に僕と二人きりで残っていたほどの、パパっ子なのだ。そして今でもまだ僕は、時々彼女を思いだしては、なぜ一緒に連れて来なかったのだろうなぞと、理性の少しも許さない後悔をしている。
子供のことはそれできまった。あとは僕の顔がちょっとも見えないことの口実だ。それは、こんどもまた、病気ということにした。そして多少それを本当らしく見せるために、毎朝氷を一斤ずつ買うことにした。
「それも尾行を使いにやるんですね。」
そんなことにはごく如才のないMがそう発案して、一人でにこにこしていた。
家からつい近所までKが一緒に来て、そこから僕は自動車で市内のある駅近くまで駆けつけた。そしてその辺で小さなトランク一つとちょっとした買物をして、急いで駅の中へはいって行った。もう発車時刻の間際だったのだ。
僕はプラットホームを見廻した。