일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まきのとみたろうじじょでん

牧野富太郎自叙伝

牧野 富太郎

牧野 富太郎의 牧野富太郎自叙伝(まきのとみたろうじじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,045자 · 185화면

아오조라 문고

つまり人間は植物に向こうてオジギをせねばならぬ立場にある。衣食住は人間の必要欠くべからざるものだが、その人間の要求を満足させてくれるものは植物である。人間は植物を神様だと尊崇し、礼拝し、それに感謝の真心を捧ぐべきである。

われら人間はまずわが生命を全うするのが社会に生存する第一義で、すなわち生命あってこそ人間に生まれ来し意義を全うし得るのである。生命なければ全く意義がなく、つまり石ころと何の択ぶところがない。

その生命を繋いで、天命を終えるまで続かすにはまず第一に食物が必要だが、古来から人間がそれを必然的に要求するために植物から種々様々な食物が用意せられている。チョット街を歩いても分り、また山野を歩いても分るように、街には米屋、雑穀屋、八百屋、果物屋、漬物屋、乾物屋などが直ぐ見つかる。山野に出れば田と畠とが続き続いていろいろな食用植物が実に見渡す限り作られて地面を埋めている。その耕作地外ではなお食用となる野草があり、菌類があり木の実もあれば草の実もある。眼を転ずれば海には海草があり淡水には水草があって、皆わが生命を繋ぐ食物を供給している。

食物の外には更に紡績、製紙、製油、製薬等の諸原料、また建築材料、器具材料などがあって、吾人の衣食住に向かって限りない好資料を提供しているのである。