일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まきのとみたろうじじょでん

牧野富太郎自叙伝

牧野 富太郎

牧野 富太郎의 牧野富太郎自叙伝(まきのとみたろうじじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,045자 · 185화면

아오조라 문고

金は国力を張る一つの片腕である。人間無手の勇気ばかりでは国は持てぬ、独立も出来ぬ。一方に燃ゆるが如き愛国心と勇気、一方に山と積む金、この二つの一つを欠けば国が亡びる運命に遭遇する。そこでこの金を、工業を隆盛にして拵える。その原料はこれを世界に需め、それを日本人の手によって製品化し、一つは吾人の生活を改善安定し一つはそれを世界の人間に供給して金を集むる。

その工業の原料の一切なる一つは植物であることは識者を俟って知るのではない。その天産植物を利用するにその植物に関心を持ち、その知識のある人が多くなればなるほど効果が挙がり結果が良い訳だ。未知の原料は世界に多い。植物に知識あるものはそれを捜し出し易い。すなわち新原料が出て来るのである。一般の国民が植物に対して多少でも知識があればその新原料は続々と急速度に見つかることであろう。この点から見ても一般の国民にこの方面の知識を普及させておくのは真に国家のために必要である。私は世人にはじめは趣味を感ぜさせることから進んで次にその知識を得させ、そしてこのような国民を駆ってその有用原料を見つけるに血眼にならしめたい。