후리가나로 읽는 일본 고전
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
牧野 富太郎의 牧野富太郎自叙伝(まきのとみたろうじじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,045자 · 185화면
上組の御方御免
生まれた時は大変に体が弱かったらしい。そして乳母が雇われていた。けれども酒屋の後継ぎ息子であったため、私の祖母が大変に大事にして私を育てた。祖父は両親より少しく後で私の七歳の時に亡くなった。
私の店の屋号は岸屋で、町内では旧家の一つでした。そして脇差をさす事を免されていた。私の幼い時の名は誠太郎であったが、後に富太郎となった。これが今日の名である。
ずっと後、私の二十六歳になった時、明治二十年に祖母が亡くなったので、私は全くの独りになって仕舞ったが、しかし店には番頭がおったので、酒屋の業務には差支えはなく、また従妹が一人いたので、これも家事を手伝い商売を続けていた。しかし私は余り店の方の面倒を見る事を好まなかった。
上組の御方御免
私の七歳位の時であったと思うが、私の町から四里ほど北の方の野老山という村で一揆が起った。それは異人(西洋人)が人間の脂を取ると迷信して土民が騒いだので、これを鎮撫するために県庁から役人が出張し、遂にその主魁者三人程を逮捕し、隣村の越知の今成河原で斬首に処したのであった。この日は何んでも非常に寒くて雪が降っていたが、私は見物に行く人の後について二里余りもある同処へ見に行った事を覚えている。