후리가나로 읽는 일본 고전
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
牧野 富太郎의 牧野富太郎自叙伝(まきのとみたろうじじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,045자 · 185화면
富士山の美容を整える
人は能く(この頃ヨクという場合に能く良の字を書いて平気でいるが、ヨクは何んな場合も良の字でよいという訳のものではない位の事は、筆を持つ人は心得ていなければ人に笑われても怒る資格はない)希望に満ちた新年だという。ボクだってそうじゃないノ。希望の無い人間は動いていても死んでいらア。そんなら君の希望はどんなものかと聴かれたらまずザット次のようなものだと答えるネ。しかし是れはボクの希望の九牛の一毛である事だけは承知して貰いたい。どうも牧野もボツボツ松沢ものになりかけて来たようだ。
富士山の美容を整える
その希望の一つは何んであるかというと富士山の姿をもっと佳くする事だ。富士山を眺めると誰れでも眼に着くが東の横に一つの癌があるだろう、あれはすなわち宝永山だ。人の顔にコブがあって醜いと同じことで、富士にもコブがあっては見っともよくない。元来あのコブの宝永山は昔は無かったものだが、今から二百三十年前の宝永四年にアンナ事になっちゃった。考えてみるとそのコブの出来る前はもっと富士の姿が佳かったに違いないが不幸にしてあんなものが出来たから悪くなった。
そこで私は富士山の容姿をもと通りに佳くするためにアノ宝永山を取り除いてやりたいと思う。