후리가나로 읽는 일본 고전
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
牧野 富太郎의 牧野富太郎自叙伝(まきのとみたろうじじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,045자 · 185화면
私は毎日何をしているのか
今までの例に依れば、中にはその寄贈を受けても取りっぱなしで、ハガキ一本の礼状をも送り来ない人があったのはまことに苦々しい次第だ。御互いに特に交情相許す仲なればそれはまた格別であれど、右の行動に実に不愉快を感ぜずには居られません。この様に礼儀を無視して顧みない御方には、不得止本誌の進呈好意を見合わすより外ありませんから、その辺何卒悪しからず御諒察を願いおきます。
昭和二十七年一月二十日
著者 牧野富太郎
私は毎日何をしているのか
諸君が御承知の通り、私は植物分類学(Systematic Botany)が専門で、毎日夜その方面の勉強を続け、断えず植物と相撲をとっていて敢て厭きる事を覚えないばかりでなく、これが私の生まれつき一番な嗜好で、この上もない趣味を感ずる研究なんです。もしも植物が無かったなら私はどれほど淋しい事か、またどれほど失望するかと時々そう思います。植物は春夏秋冬わが周囲にあってこれに取り巻かれているから、いくら研究しても後から後からと新事実が発見せられ、こんな愉快な事はないのです。
平素見馴れている普通の植物でも、更にこれを注意深く観察していきますと、これまでまだ一向に書物にも出ていないような新事実、それは疑いもなく充分学界へ貢献するにも足る新事実が見つかります。