후리가나로 읽는 일본 고전
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
井上 円了의 おばけの正体(おばけのしょうたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,925자 · 145화면
と支度もそこそこ乗り込めば、車は闇をついて大宮町の方へ一直線。
車上の医師は春の朧夜、揺られながらにトロトロとまどろむとき、小道に分け入るより、ハッとわれに返りしころは、すでに梶棒はトンと玄関に突かれてあった。「これは御苦労様でした。どうぞこちらへ」と導かるるままに幾間かの座敷を通り抜くれば、結構を極めし間に、産婦は絹布の夜具によりかかり呻吟しおるより、早速医師はそれぞれ手を尽くしようやく産ますれば、後よりまた産まるる双嬰。
「どうもお骨折りでした。ヤレヤレ、これで安心でした」と一同がかわるがわるの礼言葉に、医師はくれぐれも産後の注意を与えたるが、まずなにはなくとも一口とて別間に招じ、酒よ肴と善美を尽くした饗応の数々、座に連なる人々は鄙にはまれなる気高き男女、往診料とて紙に包みし謝礼を納めて帰りしは、遠寺の鐘の音、余韻を引いてさびしく響く一時ごろであった。翌朝に至りて医師は、どう思っても、昨夜の産婦は普通の女とちがう。身体といいなんといい、それに座敷も立派だったが、上を見るとお星様が出ておったわ。オオ、そうだそうだ、昨夜もらった包み金、真か嘘か、と開いて見れば、紛う方なき五円紙幣。