일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おばけのしょうたい

おばけの正体

井上 円了

井上 円了의 おばけの正体(おばけのしょうたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,925자 · 145화면

아오조라 문고

第一一八項 老僕、頭巾にだまさる

これも後日の笑話。

第一一八項 老僕、頭巾にだまさる

余が郷里にて人家を離れた所に、一帯の森林がある。古来その中に老狐住すと伝え、その傍らを通過せるもの往々誑惑せられて、家に帰らざることがある。一日、ある老僕、隣村に使いして帰路、この森林の傍らを通過せしとき、日いまだ暮れざるに忽然として四面暗黒となり、目前咫尺を弁ぜずして、一歩も進むことあたわず。よって自ら思えらく、これ全く老狐の所為なり。しかず、老狐に謝してそのゆるしを得んにはと考え、地に座して三拝九拝するも、依然として暗夜のごとくである。老僕、当惑してなさんところを知らぬ。すでにして一人その道に来たり会するありて、はるかに一老体の地に座して頓首再拝するを見て大いに怪しみ、近づきてこれを検するに、頭巾前に垂れて両眼を隠している。よってその頭巾を取り去れば、老僕驚きて不審にたえざるありさまなれば、これにその次第をたずねしに、老狐のために誑惑せられしと信じたりと答えた。しかしてその実、老狐の所為にあらずして、自らこれをおそるるのあまり、頭巾の前に垂れて両眼をおおうに至れるを知らざるのであった。ここにおいて、両人大いに笑って相別れたりとの話。