후리가나로 읽는 일본 고전
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
井上 円了의 おばけの正体(おばけのしょうたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,925자 · 145화면
第八七項 幽霊の写真
堂後に化け物の声すと聞くやいなや、一同スワこそと左右前後より滅多打ちにうちたたきたるに、なにものか手ごたえせるより、「手燭よ、松明よ」と灯をよび照らし見れば、これなん、年久しく伽藍にすみし一老大貂にして、背中のみ黒くほかの三分の二は白く、一見ゾッとするばかりの怪獣なりしに、さすがは血気の若者ども、そのまま料理して下物となし、酒は住職のおごりとなし、舌鼓して食い尽くせしとはなかなかの快談にこそ。
世の天狗沙汰も、かかる話の増大したるのが多かろうと思わる。
第八七項 幽霊の写真
幽霊が写真に写ったという話は全国諸方にて聞いている。その最も古きは西南戦争の翌年、熊本鎮台の一兵卒が写真をとったときに、朦朧としたる他人の姿が一緒に写っていたことがある。そののち二、三カ所で幽霊の写真を見たが、ここに先年、仙台の『東北新聞』の雑報に出でたる一項を抜載すれば、
青森県上北郡三沢村、石場寅次郎の母は、同県八戸町石場亀吉の母とともに、写真師を招き相並びて撮影せしに、不思議なるかな、二人の姿の間にありありと現れたる姿あり。なにものにやと熟視すれば、これぞ数年前、コレラにて没せし寅次郎が母の夫なるにぞ。