후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
と爺さんは毎日のことで淀みなく喋り立てる。
「お姫さまが殺された時にこの石が泣いたのでございますか?」
と奥さんの一人が尋ねた。
「否、小石姫が殺されまして以来毎晩この石が泣くようになったと申します。姫の怨念が石に罩ったのでございます。弘法大師さまがこの地をお通りになった時、それは哀れのことじゃと仰有って、この石に御覧の通り『南無阿弥』と四字お認めになりました。これで姫も浮んだものと見えまして、最早泣きません。斯ういう因縁がありますでこの石の下の砂を皆さんが持ってお帰りになります。夜泣をする子の枕の下へ入れておきますと、ぴったり止まりますこと真に不思議でございます」
「それじゃ却って夜泣かず石じゃないか?」
と団さんが口を出した。
「その泣かないではこの石が大失敗を演じています。明治十年頃に土地の人達が一儲けしようという肚でこの石を東京の浅草へ見世物に出す相談を致しました。ところが生馬の目を抜くという東京の野師がこの評判を聞きつけまして、中へ人が入って泣けるような張子の石を拵えました。汽車のない時分でしたで、此方が箱根を越えて東京へ着く間に偽物の方はおとましく大きな儲けをしていました。