후리가나로 읽는 일본 고전
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アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河(アラスカのひょうが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 122,039자 · 248화면
例えば、単結晶の塊りから、主軸が四十五度の傾きをもつように、円筒形の標本を切り出す。この円筒を立てて、上に重りをのせて放置する。すると、この氷の円筒が、数十時間のうちに、ぐずぐずと崩れてくる。もちろん零度以下の低温での話である。
前にいったように、氷の結晶は、主軸の方向に紙を重ねたような内部構造をもっている。そして紙と紙との間は、容易に滑ることができる。それならば、主軸が四十五度傾いた円筒は、円く切った紙を、四十五度傾けて重ねたような構造をもっている。これに上から圧力をかければ、紙と紙との間が滑って、ぐずぐずと崩れるはずである。そしてそのとおりのことが、実際に起こるのである。同じ氷から切り出した標本でも、主軸が垂直方向だったら、何年圧力をかけておいても、全然変形しない。
これを簡単な言葉でいえば、氷の結晶は、主軸の方向には、石の如く硬く、それと直角の方向には、水あめの如く軟かいということになる。氷の硬さなどという言葉は、本当は意味のない言葉なのである。こういう奇妙な性質をもった無類の氷の結晶が、各々勝手な方向をとってまざり合ったものが、日常われわれの見る氷である。