후리가나로 읽는 일본 고전
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アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河(アラスカのひょうが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 122,039자 · 248화면
草原の王者
「やはり現場で一度ちゃんとした測定をしておかねば駄目ですね」とS君は安堵したような困ったような感慨を洩した。
草原の王者
田泥河工事区での調査も一応終った頃、さらに奥地の阿津山から無電がはいってきた。いかにも陸の大洋らしい。水源と氷丘との調査をしているからすぐこいというのである。大分誘惑を感じたが、予定に縛られているので、S君に代りに行って貰うことにした。
九月の末というのに、すっかり毛皮の外套を着込んで、S君は満人の小さい馬車に乗って元気で出かけて行った。八時間くらいかかるのだそうである。まだ狼の出るには少し早いが、念のためにと言って、鉄砲をかかえて、少々得意の様子であった。この附近の狼は非常に獰猛で、冬になるとよく被害があるそうである。あとでチチハルで聞いた話では、そこの部隊で、トラックに乗っていた兵隊さんが二人、目的地へ着くまでに消えてなくなったことがあるそうである。疾走中のトラックを自由に跳び越すというのだから大変な代物である。
草原のかなたに小さく消えて行くS君の馬車を見送ってから、この調査に同行した満鉄のS氏の案内で、私たちは近所の湖まで散歩に出かけた。