후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면
四
御三家の一つと言われるほどの親藩でありながら、大義名分を明らかにした点で。『常陸帯』を書き『回天詩史』を書いた藤田東湖はこの水戸をささえる主要な人物の一人として、少年時代の半蔵の目にも映じたのである。あの『正気の歌』なぞを諳誦した時の心は変わらずにある。そういう藤田東湖は、水戸内部の動揺がようやくしげくなろうとするころに、開港か攘夷かの舞台の序幕の中で、倒れて行った。
「東湖先生か。せめてあの人だけは生かして置きたかった。」
と半蔵は考えて、あの藤田東湖の死が水戸にとっても大きな損失であろうことを想って見た。
やがて村へは庚申講の季節がやって来る。半蔵はそのめっきり冬らしくなった空をながめながら、自分の二十五という歳もむなしく暮れて行くことを思い、街道の片すみに立ちつくす時も多かった。
四
安政三年は馬籠の万福寺で、松雲和尚が寺小屋を開いた年である。江戸の大地震後一年目という年を迎え、震災のうわさもやや薄らぎ、この街道を通る避難者も見えないころになると、なんとなくそこいらは嵐の通り過ぎたあとのようになった。当時の中心地とも言うべき江戸の震災は、たしかに封建社会の空気を一転させた。