일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면

아오조라 문고

当時の横浜関内は一羽の蝶のかたちにたとえられる。海岸へ築き出した二か所の波止場はその触角であり、中央の運上所付近はそのからだであり、本町通りと商館の許可地は左右の翅にあたる。一番左の端にある遊園で、樹木のしげった弁天の境内は、蝶の翅に置く唯一の美しい斑紋とも言われよう。しかしその翅の大部分はまだ田圃と沼地だ。そこには何か開港一番の思いつきででもあるかのように、およそ八千坪からの敷地から成る大規模な遊女屋の一郭もひらけつつある。横浜にはまだ市街の連絡もなかったから、一丁目ごとに名主を置き、名主の上に総年寄を置き、運上所わきの町会所で一切の用事を取り扱っていると語り聞かせるのも牡丹屋の亭主だ。

やがて、その日同行した五人のものは横浜海岸通りの波止場に近いところへ出た。西洋の船にならって造った二本マストもしくは一本マストの帆前船から、従来あった五大力の大船、種々な型の荷船、便船、漁り船、小舟まで、あるいは碇泊したりあるいは動いたりしているごちゃごちゃとした光景が、鴉の群れ飛ぶ港の空気と煙とを通してそこに望まれた。二か所の波止場、水先案内の職業、運上所で扱う税関と外交の港務などは、全く新しい港のために現われて来たもので、ちょうど入港した一艘の外国船も周囲の単調を破っている。