일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면

아오조라 문고

三

三

七月を迎えるころには、寛斎は中津川の家を養子に譲り、住み慣れた美濃の盆地も見捨て、かねて老後の隠棲の地と定めて置いた信州伊那の谷の方へ移って行った。馬籠にはさびしく旧師を見送る半蔵が残った。

「いよいよ先生ともお別れか。」

と半蔵は考えて、本陣の店座敷の戸に倚りながら、寛斎が引き移って行った谷の方へ思いを馳せた。隣宿妻籠から伊那への通路にあたる清内路には、平田門人として半蔵から見れば先輩の原信好がある。御坂峠、風越峠なぞの恵那山脈一帯の地勢を隔てた伊那の谷の方には、飯田にも、大川原にも、山吹にも、座光寺にも平田同門の熱心な先輩を数えることができる。その中には、篤胤大人畢生の大著でまだ世に出なかった『古史伝』三十一巻の上木を思い立つ座光寺の北原稲雄のような人がある。古学研究の筵を開いて、先師遺著の輪講を思い立つ山吹の片桐春一のような人がある。年々寒露の節に入る日を会日と定め、金二分とか、金半分とかの会費を持ち寄って、地方にいて書籍を購読するための書籍講というものを思い立つものもある。

半蔵の周囲には、驚くばかり急激な勢いで、平田派の学問が伊那地方の人たちの間に伝播し初めた。