후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면
堀織部の自殺を憐むものが続々と出て来て、手向けの花や線香がその墓に絶えないというほどの時だ。
だれもがこんな流言を疑い、また信じた。幕府の威信はすでに地を掃い、人心はすでに徳川を離れて、皇室再興の時期が到来したというような声は、血気壮んな若者たちの胸を打たずには置かなかった。
その年の八月には、半蔵は名高い水戸の御隠居(烈公)の薨去をも知った。吉左衛門親子には間接な主人ながらに縁故の深い尾張藩主(徳川慶勝)をはじめ、一橋慶喜、松平春嶽、山内容堂、その他安政大獄当時に幽屏せられた諸大名も追い追いと謹慎を解かれる日を迎えたが、そういう中にあって、あの水戸の御隠居ばかりは永蟄居を免ぜられたことも知らずじまいに、江戸駒込の別邸で波瀾の多い生涯を終わった。享年六十一歳。あだかも生前の政敵井伊大老のあとを追って、時代から沈んで行く夕日のように。
半蔵が年上の友人、中津川本陣の景蔵は、伊那にある平田同門北原稲雄の親戚で、また同門松尾多勢子とも縁つづきの間柄である。この人もしばらく京都の方に出て、平田門人としての立場から多少なりとも国事に奔走したいと言って、半蔵のところへもその相談があった。