일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면

아오조라 문고

「半蔵さんも元気かい。」

と妹に話しかけながら、彼は的に向かってねらいを定めた。その時、弦を離れた矢は的をはずれたので、彼はもう一本の方を試みたが、二本とも安土の砂の中へ行ってめり込んだ。

この寿平次は安土の方へ一手の矢を抜きに行って、また妹のいるところまで引き返して来る時に言った。

「お民、馬籠のお父さん(吉左衛門)や、伏見屋の金兵衛さんの退役願いはどうなったい。」

「あの話は兄さん、おきき届けになりませんよ。」

「ほう。退役きき届けがたしか。いや、そういうこともあろう。」

多事な街道のことも思い合わされて、寿平次はうなずいた。

「お民、お前も骨休めだ。まあ二、三日、妻籠で寝て行くさ。」

「兄さんの言うこと。」

兄妹がこんな話をしているところへ、つかつかと庭を回って伊那から帰ったばかりの顔を見せたのは、日ごろ勝手を知った得右衛門である。伊那でも有力な助郷総代を島田村や山村に訪ねるのに、得右衛門はその適任者であるばかりでなく、妻籠脇本陣の主人として、また、年寄役の一人として、寿平次の父が早く亡くなってからは何かにつけて彼の後見役となって来たのもこの得右衛門である。