후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면
」
夕方になるととかく疲れが出て引きこもりがちな吉左衛門が、その晩のように上の伏見屋まで歩こうと言い出したことは、病後初めての事と言ってもよかった。この父は久しぶりで家を出て見るというふうで、しばらく門前にたたずんで、まだ暮れ切らない街道の空をながめた。
「半蔵、この街道はどうなろう。」
「参覲交代がなくなったあとにですか。」
「そりゃ、お前、参覲交代はなくなっても、まるきり街道がなくなりもしまいがね。まあ、金兵衛さんにもあって、話して見るわい。」
心配してついて行く半蔵に助けられながら、吉左衛門は坂になった馬籠の町を非常に静かに歩いた。右に問屋、蓬莱屋、左に伏見屋、桝田屋なぞの前後して新築のできた家々が両側に続いている。その間の宿場らしい道を登って行くと、親子二人のものはある石垣のそばで向こうからやって来る小前の百姓にあった。
百姓は吉左衛門の姿を見ると、いきなり自分の頬かぶりしている手ぬぐいを取って、走り寄った。
「大旦那、どちらへ、半蔵さまも御一緒かなし。お前さまがこんなに村を出歩かせるのも、御病気になってから初めてだらずに。」
「あい。おかげで、日に日にいい方へ向いて来たよ。