후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
「頼む」
中では返事がない。
「頼みましょう」
まだ誰も返答をするものがない。そのうちに、こちらの立合は、一方が焦れて小手を打ちに来るのを、得たりと一方が竹刀を頭にのせて勝負です。
「お頼み申します」
勝負が終えて気がついた門弟連が、こちらから無遠慮に首を突き出して見ると、お供の男を一人つれて、見事に装うた若い婦人の影が植込の間からちらりと見えました。
「拙者が応対して参ろう」
いま立合をして負けた方のが、道場から母屋へつづいた廊下をスタスタと稽古着に袴のままで出てゆくと、
「安藤さん、若い女子のお客と見たら臆面なしに応対にお出かけなすった」
皆々笑っていると、
「ドーレ」
安藤の太い声。ややあって女の優しい声で、
「あの、手前は和田の宇津木文之丞が妹にござりまする、竜之助様にお目通りを願いとう存じまして」
「ハハ左様でござるか」
姿は見えないけれども、安藤がしゃちほこばった様子が手に取るようです。
「その若先生はな」
いよいよ安藤は四角ばって、
「ただいま御不在でござるが」
「竜之助様はお留守……」
女はハタと当惑したらしく、
「左様ならば、いつごろお帰りでございましょうか」