후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
若い女の人で三輪大明神を拝みに来る人は、たいてい帰りに、楼門の右の脇の「門杉」に願をかけて行く。
三輪の七杉のなかの「門杉」の故事は、ここにいえば長い。
我が庵は三輪の山もと恋しくば
ともなひ来ませ杉立てる門
の歌がそれです。
お豊は、その門杉には別に願いをかけることもなく、楼門の石段を下りても、その方へは別に足を向けないで、宝永三年、大風のためにその一本を吹き折られた名ばかりの二本杉の方へ参ります。
一人は死に一人は助かる運命が、ちょうどこの二本杉のようだと思われるお豊には、三輪の七つの神杉のうち、この二本杉ばかりを拝みたい。一つには、この杉に願いをかければ、いったん夫婦の契りを結んで一方の欠けた人々には、この上なき冥福があるという――かの門杉は縁を結ぶの杉で、この二本杉は縁の切れた杉である。
一は青春の子女に愛せられ、一は寡独の人に慕われる。
吹き折られた杉の傷のあとは、まだ癒えない。そこから辛うじて吹き出した芽生えを見ているお豊の面には痛々しい色があります。
七
机竜之助も、ふとこの朝、植田の邸を出て、爽やかな夏の朝の巒気を充分に吸いながら、長者屋敷の方を廻って、何の気もなくこの二本杉のところまで来かかったのでありました。